夕方、家にいると「そろそろお風呂の時間やな」と思う頃。
「よし、入るで〜」と声をかけると、3歳の次女がふと一言。
「お父さんじゃないの!お母さんがいい〜!」
……はい、今日もこれ。
つい最近まで、こういうやり取りがよくありました。
今では少しずつ変わってきたものの、少し前は「お母さんがいい!」の一点張りで、「お父さんイヤ!」の嵐。
お風呂も歯磨きも、ほぼ拒否されていました。
今回は、そんな“お父さん拒否”の時期に僕が感じていたことと、そこからどう変わってきたかについて書いてみようと思います。
■ 少し前まで「お母さんがいい」ばっかりだった
我が家には、7歳と3歳の娘がいます。
次女が、「お父さんじゃないの!」モードが激しかったのはほんの少し前のこと。
我が家は共働きですが、妻は在宅で仕事をしており、朝の支度は基本的に妻が担当しています。
僕はというと、夕方から時間があるので、そこからは、お風呂・歯磨きなど夕方以降にある育児は僕の担当になることが多いです。
でも、次女にとって「お風呂=お母さん」「歯磨き=お母さん」という図式ができあがっていた時期があって。
夕方、お風呂に誘っても、
「お父さんじゃない!お母さんがいい!」
この一言で心が折れそうになる日もありました。
■ お父さんとしては、やっぱり地味に凹む
こう言われると、やっぱりショックです。
- 「遊ぶときは“お父さん〜!”って来るのに、なんでや…?」
- 「お風呂も歯磨きも、そんなにイヤなんか…?」
- 「俺、何がアカンかったんやろ…?」
心の中で、いろいろ考えてしまうんです。
思わず妻に、「俺、なんか嫌われるようなことした?」と聞いたこともあります。
でも、妻はこう言ってくれました。
「“お父さんがイヤ”なんやなくて、“お母さんが安心”ってだけやで」
たしかに。子どもにとっては“いつもやってくれる人”に安心感があるのは自然なこと。
頭ではわかっていても、やっぱり心ではちょっと傷つく。
それが本音です。
■ 基本方針は「できるなら希望をかなえる」
我が家では、次女が「お母さんがいい」と言ったとき、対応できる状況であれば妻にお願いしています。
変に押しつけて大泣きされたら、こっちもつらいし、娘もストレスになる。
でも、いつも妻が手が空いているとは限りません。
妻が仕事に集中しているときや、別の家事をしているときなど、僕が対応するしかないときもあります。
■ 無理に釣らず、軽く気持ちを誘う程度で
そんなとき、無理に「楽しいことあるで〜!」とガンガン誘うのは逆効果だったりします。
僕が使うのは、ごく軽〜い“釣り”のような声かけ。
- 「お父さんと入ったら楽しいで〜」
- 「泡いっぱいにしてみよっか?」
それくらいです。
無理強いせず、笑いながら、軽く誘う。
反応が良ければそのままスムーズに。
拒否されれば「まぁ、そういう日もあるか〜」といったん引く。
そうやって気負わずに関わるようにしました。
■ そして最近、変化が出てきた
最近になって、次女の反応に変化が見えてきました。
「お父さんでもいいよ〜」
「お風呂、お父さんがいい!」
……え、マジ?
って思うくらい、スッと入ってくれる日が増えてきたんです。
もちろん、まだ「お母さんがいい」って言う日もあります。
でも、その割合が減ってきたことが、僕にとっては大きな希望です。
■ 焦らず、比べず、ちょっとずつ育てていく
以前は「なんでお母さんばっかり…」と焦ったこともありました。
でも今は、焦らず・比べず・怒らず、少しずつ「お父さんでも大丈夫」を積み重ねていけばいいと思えています。
子どもの気持ちは日々揺れるし、その日そのときの「安心」を求めて動いているだけ。
「今はお母さんのターンなんやな」
「じゃあ、またお父さんの出番が来るまで関わり続けよか」
そんなふうに考えるようになってから、僕自身の気持ちも楽になりました。
■ お父さんへ:その姿勢はちゃんと届いてる
もしこの記事を読んでいるお父さんがいたら、こう伝えたいです。
「お父さんじゃないの!」って言われて落ち込んだ日も、
何とか関わろうとしたあなたの姿勢は、ちゃんと届いてます。
すぐには報われないかもしれない。
でも、ある日ふと「お父さんがいい」と言ってくれる瞬間がやってきます。
その喜びは、何にも代えがたいものです。
▼今日のまとめ
- 「お父さんじゃないの!」は、“お父さんが嫌”なのではなく、“お母さんが安心”なだけ
- 我が家では「できるときは希望に応える」が基本方針
- 無理な釣りではなく、軽い声かけで関わる
- 少しずつ「お父さんでも大丈夫」が増えてきた
- 焦らず、比べず、今日もコツコツ関わっていく
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
子育てって、うまくいく日もあれば、うまくいかない日もありますよね。
でも、大事なのは「関わろうとする気持ち」を持ち続けることだと思います。
一緒に、ぼちぼちいきましょうね。