3歳がお茶をこぼしたとき、どう声をかける?──叱らず育てる“こぼし事故”との向き合い方

子育て

こんにちは。「お父さんのTerraNest」です。

今回は、3歳の娘が自宅でお茶をこぼしてしまった日のことを綴ります。

子育て中の家庭ならきっとよくある光景ですよね。
突然のアクシデントに対して、どう声をかけるか、どう関わるか。
そのひとつひとつが、子どもの心を育てる時間だと改めて感じました。


「なにしてんねん」と言いそうになった瞬間

その日、リビングで娘がテーブルの上に置いていたコップを倒し、お茶を床にこぼしてしまいました。

最初の一瞬、頭に浮かんだ言葉は正直こうでした。

「なにしてんねん…!」

でも、その言葉は、すぐにアカンアカンとぐっと飲み込みました。

大人の僕だって、お茶をこぼすことはあります。
3歳の子どもなら、なおさらよくあること。
だからこそ、「この子にとって、今どういう声をかけたらいいか」と一呼吸置いて考えました。


不安そうな顔に、僕がかけた言葉

こぼした瞬間、娘は少し不安そうな顔をして、僕の顔を見ました。
きっと「怒られるかな」「どうしよう」って思ったのでしょう。

そこで僕は、できるだけ穏やかな声でこう言いました。

「拭いたら大丈夫」

その一言で、娘の表情は少しホッとしたように緩みました。


タオルを取りに行かせ、自分で拭く経験を

僕は「自分でふこっか」「タオル取ってきてくれる?」とお願いしました。
娘は小さな足で台所へ向かい、一生懸命タオルを持ってきてくれました。

そのあと、ぎこちない手つきで床を拭き始めました。

もちろん完璧には拭けません。
水が残っていたり、拭きムラもあったり。

でもそれでいい。
僕は「ありがとう、これで大丈夫」と声をかけて、仕上げだけをやさしく手伝いました。


叱らずに見守った理由

① こぼすことは「学びのきっかけ」

子どもにとって失敗は、「次はどうしよう?」を考えるチャンスです。
怒られると、そのチャンスはつぶれてしまいます。

② 行動に意識を向けてほしかった

「こぼした」ことより、「そのあとどうするか」を一緒に考えたかった。
感情より行動にフォーカスした声かけが、自分で解決する力につながると思っています。

③ 自分で片づけることで、自信が育つ

自分の手で拭くという経験は、自己効力感(自分でできた!という感覚)につながります。


もう少しできたかもしれないこと

今回の対応には満足していますが、振り返るとこうすればよかったな、と思う点もありました。

  • 感情の言葉を添える
    「びっくりしたね」と気持ちを代弁するだけで、心が落ち着きやすくなります。
  • 選択肢を与える
    「タオルとキッチンペーパー、どっちがいい?」と聞いてもよかったかもしれません。選ぶことで主体性が育つと思います。
  • 片づけたあとに振り返る
    「今度はどこに置いたらこぼれにくいかな?」と一緒に考えることも、成長につながります。これをやっておけばよかった・

失敗を叱るより、見守ることで得られるもの

子どもが失敗したときって、親の気持ちも一瞬ざわつきます。

でもその場で叱ってしまうより、
「大丈夫」「どうしようか」と落ち着いて接した方が、
子どもは安心して、学びやすくなる。

この日の娘も、自分で拭いて、僕が「ありがとう」と言ったあと、少し誇らしげな顔をしていました。。


まとめ|「こぼす」って、実はいいことかもしれない

  • 飲み物をこぼすことは、よくあること。
  • 大切なのは、そのあと“どうするか”を一緒に考えること。
  • 自分でタオルを取りに行き、拭き、褒められることで、子どもは確実に成長します。

「子育ては、すべてが教材になる」
そんなふうに思えた一日でした。

これからも、娘たちの失敗を、“怒るきっかけ”ではなく“育つチャンス”として見守っていけたらと思います。

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